July 07, 2011

青   島   


ちょうど九州南部が梅雨明けをしたその日は、母と妹と宮崎の青島に居た。
宮崎は私が1歳から10歳まで過ごした場所。
私と妹は、6〜7年前に一度訪れた事はあったのだけど、母は25年ぶりの青島の町との再会だった。

幼少時代を過ごした場所はすっかり様変わりしていて、というか、その時代は観光の名所として毎日たくさんの観光客が青島神社へ続く参道に溢れていたが、私のキラキラした思い出とはうらはらに閑散と寂しいものだった。

でもなんだか、大人になった今はこれくらい静かな方がいい。
子供の頃よりも高い目線で見る風景は、とても新鮮に写る。

青島神社へ「ただいま帰ってきました」とお参りを済ませ、島をゆっくりゆっくり一周してみる。神社へは3組くらいの人々とすれ違ったけど、島の裏側は誰一人としていない。陽が沈む前の憂いの瞬間を一人黄昏るには絶好の場所だった。


夜、母と母の友人たちとの25年ぶりの再会で、夜中まで楽しい宴があった。
私は子供の頃、ピンクレディーが大好きで、頼まれたら誰の前でもすぐ歌ったり踊ったりしたせいもあって、久しぶりに「UFO」を歌ってみたんだけど、わりと振りも憶えていて我ながら、こういう場に出るとエンターテイナーとして振る舞えるんだなぁ〜、なんて感心してみたり、、、、。

ホテルに戻ると、母はとても幸せそうに眠りについた。
「これって、最高の親孝行だよね?」と妹と話しながら、ホテルの窓を開けると、数えきれない程の星が真っ黒な夜空に煌めいていて、しばらく無言で二人ともその空を眺めた。波の音がとても優しくて、ぽーーーんっと日常・現実全てが吹っ飛んだ。

これが「0」ゼロになる感覚。
年に数回感じる時があるけど、前回は去年の秋に行った京都の鞍馬寺だったっけ。
この感覚がこれからたくさん増えるといい。


あ、ちょうど髪が乾いてきた(シャワーを浴びて髪を乾かす間にブログを書こうと思っていたので....)。このまま書き続けると、もう思い出話だらけになってしまうのでやめておこう。





宮崎の海岸線にはたくさんのフェニックスが空に向かってドーンと生えている。
小さい頃は気付かなかったけど、フェニックに抱きつくと安心してしまうみたい。
木に抱きつくのって一種のヒーリング効果もあるのかな。

ただ、また青島に住んでもいいかなと思った親子3人旅でした。
いつでも身軽に、いつでもその瞬間に、コンパクトに生きよう。



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4 comments:

  1. 写真の青島、昔のハワイ のイメージ。
    みゆきんのショットいい!

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  2. >Unknownさま

    ってことはもしやM.F.ちゃん!?笑
    青島はなんだか陰りがあって、それがまたいい雰囲気だったよ。
    いつか行ってみて!

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  3. MYKsan kieth flackで見てからすごい応援してます。青島、宮崎、是非またいらして下さい!またkieth flackに会いに行きます。

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  4. >Anonymousさま
    コメントのお返事遅くなってごめんなさーい!
    宮崎は本当に素晴らしい場所です。
    のんびりして、海が近くにあって、山も見どころ満載で。
    しばらくキースフラックでdjする機会がないですが(今、千葉在住の為)、また是非遊びに来てくださいね〜〜〜〜〜
    嬉しいコメント、ありがとうございます☆

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